X-T1でオールドレンズを試す
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
買い換えの際にほとんどの機材を手放したのですが、
売ってもお金にならないレンズは手元に残しました。
そのうち3本を使って、スナップしてきました。
A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35(M42)
NIKKOR-S・C Auto 50/1.4(ニコンF)
MIR-1 2.8/37(M39)
売っても二束三文ですが、そうじゃなくても上2本は残したと思います。
トラベゴンとニコンの50mmは写りが気に入ってますので。
MIR-1は結構有名なロシアレンズです。
M39という特殊なマウントなのですが、その辺りについても軽く説明してます。
X-T1とオールドレンズの組み合わせは、果たしてどうなのか?
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
(iPhone5)
まずはトラベゴンから。
これは非情に気に入っているレンズでして。
素性はよく知らないのですが…(西ドイツ製のレンズ?)
素直で柔らかめの描写をします。
自然な解像感が気に入ってます。
青みがキレイに出る印象。
α7を手放す事で、こいつを本来の画角で使えなくなるのが悲しかったですが、
でも欠点があって、空などを撮ると四隅が極端に減光します。
でもAPS-Cなら周辺がトリミングされるので大丈夫。
柔らかめの描写といい、実は標準レンズ向きなんじゃないかという気も。
Lマウント版がありますが、うちのはM42。
コーティングが剥げ剥げで、かなりボロっちぃです。
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
光線の状態が良ければ、オールドレンズと言われないと分からないような写りをします。
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
フレアの出方がキレイだと思うのですが、どうなんでしょう?
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
フレアを出さないように撮ったもの。
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
少し構図を変えて、フレアを出すとこうなる。
逆光に弱いレンズこそ逆光で撮る!
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
JPEG撮って出しですが、オールドレンズって感じがしない。
(フジの色のせいもあるでしょうが)
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
陽の傾く時間は、落ち葉や花びらにも長い影が伸びます。
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
なんとも独特の色味と雰囲気に。
フジとトラベゴンの組み合わせは面白いと思います。
(X-T1 + A.Schacht Ulm S-Travegon 2.8/35)
ここからは、
Nikon NIKKOR-S・C Auto 50/1.4
装着した状態の写真がなくてすんません…。
トラベゴンに並び、本来の画角で使えないのが残念なレンズ。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
50mmをAPS-Cで中望遠として使った時の適度な圧縮感が好きだ。
FA77mmとほぼ同じ画角だけど、使ってる時の感覚が何か違うんですよね。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
フリッカー現象!!
唐突ですが、ちょっと写真のお勉強。
蛍光灯はずっと光っているわけじゃなく、ものすごく高速(1秒に100回くらい)で点滅してるそうです。
なので、それ以上に速いシャッター速度にすると、蛍光灯が暗くなっている瞬間が写真に写ってしまいます。
これをフリッカー現象というらしい。
この写真がそう。(だと思う)
これを回避するには、シャッター速度を遅くする(1/60くらい)といい。
なので、この写真は失敗?
いやいや、フリッカー現象のおかげで、電球が白飛びせずに写っている!
ちゃんとシャッター速度を遅くして撮ったのもあるんですが、それは電球が飛んじゃってて、
「こっちでいいじゃん」
って思ったのが、この写真。
(いいのかなほんとに…)
ちなみにフリッカー現象の出ない電球もあるそうです。
物撮りの人には結構重大な問題かと。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
やったるで。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
電気屋さんの看板ですが、中身はコインロッカーという。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
御徒町の高架は好きな撮影スポット。
あまりいい感じには撮れませんがね。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
カラーでもよかったんですが、モノクロの方が雰囲気が出るなと。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
水たまりに映ってました。
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
(X-T1 + NIKKOR-S・C Auto 50/1.4)
(iPhone5)
そして、ここからはロシア製のMIR-1 2.8/37。
某ショップの通販でM42って書いてあったから買ったんですが、
実はM39だったというレンズ…。
M39というのは、別名ゼニットマウント。
旧ソ連のカメラの独自のマウントだそうで。
ライカLとまったく同じスクリューで、なのでライカに装着可能。
(けどフランジバックが違うので、マクロ撮影しかできない)
で、フランジバックはM42とほぼ同じ。
なので、
このような変換リングをかます事で、M42マウントとして使用可能というものです。
(しかし微妙にフランジバックが違うため無限遠が出なかったりするとか)
そんなわけで、わざわざ変換リングまで取り寄せて使ったのですが。
しかし、ここで不思議な事が。
このレンズ、α7には装着できたんですよ。M42アダプタで。
一度だけですが、試し撮りもしました。
だから今日の今日までM42だと疑ってなかったんです。
なぜ?
どうやって装着したの??
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
色がキレイじゃない写真が多いですが、
フィルムシミュレーションの『クラシッククローム』を使用してるためです。
(このカットがそう。使ってないのもありますが)
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
地面に落ちてた葉っぱにピントを合わせてますが、F4だと全然ボケないので中途半端な写真に…。
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
安全地帯で昼寝。
(X-T1 + MIR-1 2.8/37)
レタッチで明瞭度を下げて遊んでみました。
以上です。
トラベゴンはやはりよい。
ニコンもよい。
MIR-1は…トラベゴンとスペック丸被りな上、写りでは負けていて無限遠も出ない。
(何かの賞を獲ったという名玉なんですが、なにせ古いし)
ソビエトの写りを楽しみたい時にだけ使うかなぁ…。
こういうレンズを使うと、最新のデジタル用レンズの写りの良さを実感できますね。
それでいて、なんでも明瞭に写るのがいいわけじゃないとも思います。
フルサイズじゃないと、オールドレンズ遊びも今ひとつですが。
財力もないし、このくらいがちょうどいいなと思いました。
by asta_photo
| 2016-04-24 01:34
| スナップ